6月下旬以降、豚を解体する農民ら200人以上がショック症状などを起こし、7日までに39人が死亡。発病からわずか10時間以内で死亡したケースもあり、一部の専門家は「有史以来最悪」と不気味な指摘をしている。
「死者は全身から出血」「エボラ出血熱か」と大騒ぎ。
その後の調査で、原因は「豚連鎖球菌」であることが判明した。
◇どんな感染症?
「豚に脳膜炎や関節炎を引き起こす細菌で、人が感染した場合、命にかかわる脳膜炎や心内膜炎を引き起こす恐れがあります。最悪、敗血症による急死も起こり得る。治療には抗生物質の投与しかありませんが、豚との密接な接触によってしか感染しないため、SARSのように感染が拡大する心配はありません。
気になるのは、中国当局が地元メディアの報道統制を強化している点です。実態は発表されている以上に深刻かもしれません」(医事ジャーナリストの志村岳氏)
中国では03年にSARSが蔓延したが、情報を隠して感染拡大を招いた“前科”がある。今回もWHOの「協力意向」に何の回答もしていないというから心配だ。
さらに5日には、新たな感染症も確認され、遼寧省で食用牛を解体していた業者ら12人が「皮膚炭疽」を発症、1人が死亡していた。
炭疽菌といえば生物兵器やテロにも使われ、米国で起きた郵便物への混入事件では5人の死者を出した“恐怖の細菌”。
「感染した動物や、その動物から作られた毛や皮への接触、肉を食べることで人に感染する可能性があります。旅行客は注意が必要です」(感染症専門家)
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